株式劇団マエカブ『歌舞鬼の国のアリス』
ご来場いただきまして誠にありがとうございます。
コケティッシュさくら、こと『桜に幕』役でした。
ちゃっぴー、こと三嶋孝弥です。
3年前も桜に幕をやらせてもらい
今年も桜に幕ができたことを大変に嬉しく思います。
皆様、楽しんでもらえましたでしょうか。
歌あり
ダンスあり
プロレスあり
もう、わけがわからんですね。
桜に幕に決まった時に『前作を超える』と密かに誓っていました。
じゃあ、超えるってもどーしたものかなぁー、とか思っていました。
前作はコケティッシュの名の元に『色気』にステータスを意識的に振っていました。
今作は、単純に、自分が着たい衣装を相談させてもらいました。
それが、あの衣装です。
イメージはきゃりーぱみゅぱみゅです。
今回の桜に幕の衣装担当の繁中さんとマックで打合せしながら決めました。
実はもうひとつの案もありました。フィギュアスケートVer.
迷った末のきゃりーぱみゅぱみゅでした
振付も担当していました。
まずはOP
今年も『鴨川福神太鼓』さんの素晴らしい演奏。
そして、坂出市で活動している日本舞踊、藤間流師範『藤間絹舞』さん。
華を添えていただきました。
ストーリーの説明と登場人物達の立ち位置や、世界観の表現とごちゃごちゃに混ぜ込んでいます。
でも、イメージは『アリスが現実世界から自分の心の中の世界に迷い込んでいく』というものでした。
大きくて華やかな世界に、少しの違和感も詰め込んでみました。
みましたが、楽しんでくれてたらいいなぁーと思いながら作りました。
本当はカスちゃんズや菊に杯、椛に鹿、カエルちゃんも出してあげたかったんですが。裏方作業とネタバレとか考えて、断腸の思いでカット。
いつか、挨拶以外でフルキャストで舞台に立ってもらうのが密かな目標だったりします。数の暴力、大好きです。それだけで、華やかですもの。
次はコテティッシュ桜の『桜の秘密』
最初はでんぱ組.incとかイメージして、少しへんてこなアイドルダンスを目指してみようかなぁーって考えてたんですが、今回も音楽提供していただいたエダさんより『ブルゾンちえみのイメージ』というメモ書きを発見して路線変更。
でも、そっちの方がイメージしやすくって、考えるのが楽しかったです。
うさぎさんたちとカスちゃんズがWith Bのポジションですね。
全員で押していくシーンでしたね。
というか、セミナーシーンはお互いに潰し合いでしたね。
誰が最後まで笑うのを我慢できるかのチキンレース。
くろうさぎちゃんはいつも笑っていましたが……つられないようにするのが大変でした。
ほんでそんで。
今作の振り付けで1番手がかかった『猪、蝶、杜鵑』の登場シーンと『猪鹿蝶杜鵑VS月見酒』
登場シーンは途中で音が変わり、ギリギリに変更して稽古して、本番直前もみんなで稽古していました。
登場シーンは単純にそれぞれの動物のイメージをダンスにしただけなんです……なんですが……
ここの音楽、7拍子なんですね。
8拍子に慣れ親しんだ我々には苦難でした。
猪鹿蝶杜鵑VS月見酒はそれはそれは苦労しました。
初期段階は思い出すのも嫌になるくらいです。
まずは振付が思いつかない。ここで一旦、つまづきました。
でも、ここは桐に鳳凰役の小川が助けてくれました。
芒に月の動きは松に鶴の仁後がつけてくれました。
だから、あのシーンは私はタイミングとか動きの流れとか全体の調整だけでした。
音楽は今年も『野中耀博』さん。その場で流れる太鼓はやっぱり迫力満点でかっこよい。
ちなみに、猪鹿蝶と月見酒って、花札では同じ点数なんですよね。ローカルルールだと違うかもですが。だから、バランスはすごく大切に思って作りました。どちらか一方が強くてもダメだし。
でも、そこに点数に絡まない杜鵑が入って、何故か、少しだけ押せる、というのも少し考えてみました。
このシーンの稽古はかなり積んだんですが、途中で何が表現したいのか迷子に何度もなりました。種札達との共通の合言葉は『逆襲』ではありましたが、よくわかんないですね。
そして、最後は鳳凰乱心のシーン。
これは音決めの段階で難航しまくりでした。本来10分ある曲を2分程度に収めなければならない。
更に動きの流れやきっかけが掴めたとしても、ラストシーンの各役の感情や思いが決まらないと、何をどう表現していいのか見えてこず。
最後の最後まで悩みましたが……各役者さんたちの力にすがるしかなかったというのが感想です。
決めちゃえば簡単なんですが、決めちゃいけない気もしてました。
だから、このシーンはDVDで初見になると思います。楽しみです。
今回、ほとんどアリスとしか会話してません。
私にとってはアリスはママ友くらいの感覚でした。
子育て歴の差はあるにしろ。子育てアドバイザーくらいの感覚ですね。
自分も通り過ぎてきた悩みを持つアリスがうじうじしている姿を見てイライラしたり、懐かしくもあり。自分勝手な様で、一生懸命悩んでいるアリスが放っておけなかったり。でも、意地悪してみたり。
私の子供たちは猪鹿蝶杜鵑でした。
本当に手のかかる子達でした。
何度もダンスシーンは諦めようかと思いました。
時には喧嘩もしましたが、それでも食らいついてくるこの人たちがとても愛おしく感じ……る、こともなく。
でも、まぁ、努力すれば成長するってことを見せてくれてとてもありがたかったです。
振付としての楽しみを見出させてくれたのは彼らでしたね。ありがとう。
稽古の日々は思い出したくないくらいに大変でしたが、本番で楽しそうに踊ってる彼らをモニター越しに見てたら報われた感じがしました。
毎回、いろんな人の力があってこその本公演だと思っています。
頼もしい裏方さんたちや、力のあるゲストの方々。
そして、なにより忘れてはいけないお客さんたちの力。
いつもいつもありがとうございます。
今後とも、どうぞご贔屓によろしくお願いします。
次はカブフェスかな?
また、皆様の前に立てるように、日々、積み重ねていきます。
それでは、ちゃっぴーこと三嶋孝弥でした。
最後に……
ちなみに、前作も今作も推し札は『柳に燕』です。
種札、カス札達は癒しです。
新旧、柳に燕。