公演を終えて2【山地陽一郎】
【モルガン役】のしげぞーは今までまともな「女性」キャラを演じたことがなく、やきもきしながら役作りにいそしんでたこと。
(レポート用紙3枚分にびっっっっしりモルガンについて書きつづられており、もはや「年表」と化していた。)
また、アーサーのマントの作成をしてくれました。なびいて欲しいときにヒラッとなびくあのマントは完璧だった。
【ガレス役】のヤスオの武器(大きくて長〜〜い大剣)は「本番まで傷がついてしまったらいけない」とサランラップを巻いていたのが、いざ本番になりラップを剥がそうとしたら残り1枚のサランラップが剣の塗装部分と同化して剥がすに剥がせなくなってしまって結局本番はサランラップを巻いたまま大剣を振り回していたこと。
【アグラヴェイン役】で殺陣師を務めた「てっし」こと、仁後哲志(にごてつし)は「久しぶりに剣を持って殺陣ができる」と水を得た魚のように生き生きした動きで稽古に励んでいたが、実は見ているこっちが「あぶね〜」と思うほどのギリギリのラインで「攻めた殺陣」をしていたこと。マジでランスロットを倒しかねん勢いで焦った。
【湖の乙女役】の「まめさん」こと、遠藤みかは『やることなすこといちいち面白くて』僕のツボでした。(出てくるたびに笑ってしまう。)
【魔法使いマーリン役】の「チャッピー」こと、三嶋孝弥は稽古場の隅で人形師と化し、ひたすら人形の動きをトレースしていたこと。
【ガラハッド役】の「がみちゃん」こと、池上諒は平日はランスロットの代役を務めることが多く、『ひょっとしたらチェリーくんより二刀流の扱いがうまいんじゃないか』という疑惑とともに坂出駅前での楽市楽座にてランスロットの代役をみごと果たしたこと。また、モンペとして女装したら予想を遥かに上回る美人さんでみんなが驚愕したこと。
【門番役】の「りんちゃん(RIN)」は、モンペがダンスしている最中、後ろでモンペに合わせて軽くステップしていたつもりなのだろうか。逆に『モンペより動きにキレがあるんじゃないか』と思われるキレっぷり。ってゆーか、アンタ体術あいかわらずスゲーよ。
【パーシヴァル役】のあきちゃん、初舞台ホンマにホンマにおつかれさまでした。初舞台でいきなり「凄腕の槍使い」を与える劇団はなかなか無いです。そんな中、稽古に来たら槍を振り、人の目を気にしながらも自宅の前で槍を振り、雨の中、風の中、ひたすら槍を振り続けたあきちゃんの努力は無駄ではなかったです。
【ギネヴィア役】のこだまさん、やはり本番クオリティでしょうか?
「目をそらさないで」っていうと、「目をそらす」
「もっと近づいて」っていうと、「どんどん離れていく」
「もっとツンデレになって」っていうと、「デレがなくただのツンになっていく」(だけど、役から離れると「たまにデレ」が出てくる)
こだまでしょうか?はい、これがこだまです。
しかし、本番中のこだまさんは別人でした。肝心なシーンでは目をそらすことなく、近づくとこは近づいて、ツンデレ具合は、、、
いかがだったでしょうか?本番になってやっとこだまさんの真髄を感じました。(稽古で出そうよ、稽古で。)
【ガヴェイン役】の「ハルちゃん」こと、小川晴菜。役者をしながら衣装もできる凄腕の持ち主。騎士たちの鎧作成ホントにおつかれさまでした。あの鎧のクオリティには敬服しました。本番中もアーサーの衣装にいつも気を遣ってくれました。ハルちゃんに「これで大丈夫です。」と衣装のズレやほつれを直してもらったときのあの安堵感は何事にも代えがたい、兄貴のような存在でした。
【ボールズ役】の小島くん、恵まれた体格と武器の大斧を振り回す勇姿を見て、「ひょっとして、ボールズに突っ込ませたらこの戦、終わるんじゃね?」と、いつも後ろから見守っておりました。宣伝用のPVなど映像の制作も担当されており、小島くんの器用な一面に驚きました。アーサーがランスロットを斬る場面にてボールズが「アーサー!!」と言って殴るシーン。殴った後にアーサーの体をボールズの体の正面に持ってくるんですが、このとき僕の体がフワッと浮くんです。稽古中、あまりに僕の体が浮きすぎて本気で腰が抜けそうになったのは良い思い出です。無重力を感じたいときは小島くんにお願いしましょう。
【長女ヒロコ役】の我愛奈ちゃん(があなちゃん)、安定のセリフ回し、安定の演技力。しかしながらこれは3姉妹全体に言えることなんだけど、今回アーサーとの絡みがまったくなかったのが非常に残念。
【次女ジュンコ役】の「かんちゃん」こと、ヨドカナコ。ダンスパートの振り付けご苦労様でした。3姉妹揃ってのダンス稽古がなかなかできない中、よくもまぁあれだけの振り付けを完成させたんだなと。本番中の3姉妹の一体感、さすがです。
【三女ミチコ役】のローリー、土曜日の公演のとき、初登場のシーンでいきなりカツラが吹っ飛んでいった。「わざとやったな!あざといヤツめ(笑)」と舞台裏でみんなでほくそ笑んでいたんだけど、のちにそれが『アクシデント』ということが判明。弥勒さんいわく、「わざとやってたんならアイツも成長したなと誉めたのに(笑)」と苦笑い。
【ピカツル・子供役】の嶺花さん(みねかさん)、ピカツルの声「ぴか〜♪」は湖の乙女と同じくらい僕にとってツボでした(笑)嶺花さんもよく衣装のズレを気にしていただき、直しを手伝ってくれました。本来なら、もっと大役を任せられるハズの嶺花さん。もし次に機会があればがっつり絡みたい役者様です。
まだまだ書きたいことはたくさんありますが、これ以上書くと文字数制限に引っ掛かりそうです。
以上、長文・駄文ではございますが、ここまでお付き合いくださりありがとうございました。それではそろそろアヴァロンに帰ろうと思います。
アーサー王こと山地陽一郎でした。
- 2013.06.29 Saturday
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- 12:08
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- by 株式劇団マエカブ