3年目のー、演劇大学ー。
3年目も無事終了いたしました。「演劇大学inさかいで」!
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました、お疲れ様でした。
今年も実行委員をやりながら講座を受けさせていただきました、遠藤みかです。
演劇大学は3年区切りなので、これで坂出市での演劇大学は一応終了です。
一応、というのは、形は変わっても続けていきたいね。という話がない訳でもないからです。
例えば今回の戯曲コースで書いた作品を元に芝居を作ってみるとか、それを俳優コースが演じてみたり、狂言も加えてみたり。ダンスがあったり、朗読があったりとか。まだ具体的な形となっている訳ではありませんが、せっかく3年間やってきたんだから、これからも何か出来ればいいなぁ、なんて思っています。
さてさて、それでは私が今年、どんな講座を受けてきたかということを少し語らせていただきましょう。
私がメインで受けていた講座は「3日間で俳優として一皮むけよう!(講師:土田英生先生)」です。
他にもスタッフとして担当していた「演出って何?演出家の視点を学ぶ(講師:和田喜夫先生、平塚直隆先生)」「菊池寛の戯曲を朗読(講師:和田喜夫先生、明樹由佳先生)」。そして飛び込みで「テラヤマの戯曲を朗読(講師:流山児祥先生)」も受講していました。数で言うと4つか。これ以上ないほどフルタイム受講をしてみました。
そもそも私が今年「3日間で俳優として一皮むけよう!」を受講した理由は、1年目の時に少し見学していた土田さんの講座がめっちゃ面白くて分かりやすくて、機会があれば私も受講してみたいなぁと狙っていたから。それが3年目にしてようやく実現! という訳です。
受講生は私を入れて12名。
その中には先日のカブフェス「音」でも共演した、劇団まんまるのトニーさん&ですやん。+受講生としてではなく見学者としてですが、ヒロカさん。マエカブがとってもお世話になっている、Unit out玉井さんの姿もありました。
さらには去年、平塚先生の講座(3日間で短編劇)を一緒に受講していた、みうちゃん、ゆうさんも!
そしてそして今回の演劇大学で一番の大所帯だったこの講座のスタッフをしてくれたのは、すまいるカラーのちかちゃん。大変だったね。お疲れ様でした&ありがとうございました!
講座中、講師の土田さんが一番よく口にしていたと思われる言葉は「芝居は全て呼吸で作られている」ということでした。
実際、講座の一番最初は「ビックリして息を吸う」→「安心して息を吐く」という動作を繰り返し行いました。
単純に思えるでしょ。なんだそれくらいって思うでしょ。しかしこれが実は難しい!
家で1人でいるときにやっても「なにが難しいの?」という感じなのですが、人前で、人の注目を集めた状態だと、息を吸うことはできても吐くことができないんです。吐いてるつもりでも、全力で吐ききることが難しい。つまり、緊張状態が残ってしまうのです。
それが何故良くないかというと、舞台の上に立つ役者が緊張状態にあると、観ている人もその呼吸に合わせて緊張状態が続いてしまうんです。この状態で、例えばなにか面白いことを言っても、そりゃウケませんよね。
余談ですが、私昔から管楽器(フルート)をやってまして、奏法の一つとして「循環呼吸」っていうのがあるんですね。呼吸の間も絶え間なく口から空気を吐き出すことによって息継ぎの無音時間をなくす演奏技法です(Wikipediaより)。で、それを得意とする某演奏家が、自分の舞台で数分間に渡って一切息継ぎをせず演奏を披露したんです。自分的にはやりきったつもりだったのに、でも観客の反応はイマイチ。後からその理由を聞いてみると、「演奏の技術は素晴らしかったけど、演奏者が息を吐いたり吸ったりしていないと、こっち(観客)も呼吸が出来なくてしんどかった」と言われたとか。
土田さんの話を聞きながら、あ、このエピソードと一緒やん。って思いました。以上、余談でした。
講座の内容について1から10まで説明しているとめっちゃ長くなるので(なんせ3日間分あるので)割愛しますが、脚本は楽譜と一緒だ、みたいなこともおっしゃっていました。ここで息を吸い(緊張)、ここで息を吐く(緩和)。脚本にはいちいちそんな指示書かれていませんが、呼吸の流れを意識(でも意識しすぎると緊張してしまうという)しましょう、ということを、今回の講座の(大雑把な)総括とさせていただきます。おしまい。
ところで昨年の私の演劇大学ブログ(http://kabu.maekabu.main.jp/?eid=1060)を見ると、「もう来年は行かない!」と思っちゃったりしてたみたいですね。
それくらい去年は本当に辛かったのですが、にも関わらずその時やった「音」をカブフェスで自らやりたがったり、今年も何事もなかったように演劇大学に参加してるし、その時のメンバーも結構集結してるし。
実を言うと一年目、大方斐紗子先生の朗読講座を受けたときも白目剥くほど辛かったのですが、今回の土田俳優コース受講中に、大方先生から教わったことが基礎となっている部分を褒めてもらえたりして「あ、繋がってる!」と感じました。白目剥いたり知恵熱出したりしながらでも3年間通ってみてよかったー!!
冒頭の通り坂出市での演劇大学はこれにて終了ですが、近いうちに近いところでまた開催される噂もありますし、場所を問わなければいろんなところで開催されていますし、また機会があれば是非参加してみたいと思っています。
最後に、俳優コースのみんなで撮った写真だよ!
おつかれさまでしたー!
- 2017.10.11 Wednesday
- 団員の呟き
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